みなさん、ごめんなさい。今月はミルミルにも夏休みください。なので更新したものはありません。
今日は8月6日。78年前に広島に原爆が投下された日です。
20年以上前になりますが、「拒絶された原爆展(1997年初版)」(みすず書房)という本を読んだことがあります。最近は、映画「オッペンハイマー」「バービー」のミーム画像に、アメリカでは好意的な反応が出たことで問題になりましたが、「拒絶された原爆展」でも、アメリカで原爆の悲惨さを伝えようと企画された展示会が、様々な圧力で中止に追い込まれる様子が、克明に描かれています。
550ページもあるこの本を手に取ったとき、「読み切れるかな」と心配になったのですが、読めば読むほど暗澹たる気分になりながらも、結局、読み切ってしまいました。
落とした側と落とされた側、詳細な研究データを取りながらそれを隠し通した側と、何が起こったのかわからないまま、死んでいく側。その間にある大きな溝を感じながら読みました。
しかし、最近は原爆資料館を訪れる海外の人が増加しつつある、という情報も聞きます。少しは溝が埋まったのかも・・・と、ちょっと嬉しい気分。
一方で、ウクライナとロシアの状況を見ながら、原爆使用に現実感を強くしている人が増えているのではという心配もあります。こちらは、決して嬉しいことではありませんが・・・・。
もちろん、今各国にある原爆は、広島・長崎に落とされたものの何倍以上もの威力を持っていますから、たった1発使用しただけでも、広島・長崎どころではない被害が出るのでしょう。
ここ最近、全国から次々と寄せられる学校へのフッ素洗口導入の動きとも相まって、
「なんか、おかしくなっていませんか?ちゃんと、落ち着いて考えましょうよ。原爆もフッ素も子どもたちの命と未来がかかっているんですよ。」
と、みんなで声を大にして、言いませんか?黙っていても、何も変わらない・・・原爆の被害者の皆さんの運動を見ていると、そう強く思わされます。
京都 永観堂の庭 手前に半夏生の花が咲いていました。