妙心寺・東林院、桂春院、玉鳳院、大心院

2020年3月20日
カテゴリ:その他

今回の旅の目的の一つは、妙心寺東林院で行われる「小豆粥の会」に参加すること。
妙心寺は、臨済宗妙心寺派の本山、右京区花園に大きな境内を持つ大寺院です。塔頭もたくさんありますが、非公開のところも多く、今回は「冬の特別拝観」を狙っていきました。
まずは、旅の目玉、東林院めがけてまっしぐら・・・・。

妙心寺・東林院
11時からの受付にもかかわらず、10時45分には到着。


「しばらくお待ちください」と言われ、じっくりとお庭を眺めることができました。実際に食事が始まってしまうと、お部屋を移動しなければならなかったので、ここでゆっくり、まったり。
この東林院は、お庭に大きな「沙羅双樹」があるので有名なお寺です。毎年6月には「沙羅双樹を愛でる会」が行われます。今は冬ですので、木は葉っぱを全部落としていますが、6月になると白い花が咲き、それが木の下に敷き詰めたように落ちている光景が見られます。6月にも一度来てみたいなあ。

さて、お庭を見ている内に名前を呼ばれ、室内の席に案内されます。

そこでまずは「福茶・祝菓子」が出されます。
「う~ん、食事前にこれを全部食べるのは・・・・?」と言うくらいの量。
全部は食べきれずグズグズしている間にまた名前を呼ばれ、別室の席に連れて行かれます。

そこで出てきたのが「小豆粥」のお膳です。


食事をはじめる前に「さば」と呼ばれる施しのご飯を、小さなちりとりのような容器にいれます。この「さば」は、庭の木々や小鳥、小動物にお寺の方があげてくださるとのこと。
その後にお食事開始。どの料理もおいしかった!
真ん中にある煮物の大根はとろけるように柔らかく煮込んであり、味もしっかりしみています。
右上にあるくるくるしたもの。一口食べて「?」おいしいけど、これなに?サクサクの口当たりだから、揚げてある。しかも味がいい。何だろ・・・。と思っていると、お隣の方が「これ、何ですか?」と反対側の方に質問。すると、「昆布です」と明快なお答えが返ってきました。「なるほど、昆布か。納得!」精進料理ならではのものですね。もう2,3個食べたい。
おかゆの中にはたっぷりの小豆と2つのお餅が入っていました。残さず全部いただき、満足して次のお寺へ。また来たいな。「千両の庭」も、赤やオレンジの実をつけた千両が、真っ盛りでした。

桂春院

伊藤若冲の絵を紹介して評判になった辻惟雄さんの著書「奇想の系譜」。10年ほど前に購入してから、若冲、曾我蕭白、岩佐又兵衛らの作品を見て歩くようになりました。そしてもう一人、この本に書かれていて、私が見て歩くようになった絵師、狩野山雪の作品が、この桂春院にあります。
というより、ほぼ寺のふすま絵のほとんどが山雪の作品、という感じです。方丈には金色の襖絵、他に水墨画など、ものによってはかなり傷みがあるものもありましたが、お抹茶をいただきながら、庭もゆっくりと見ることができます。
紅葉も見事だとか。秋の紅葉シーズンは、穴場かもしれませんね。

玉鳳院

「冬の特別拝観」中。ただし、写真撮影禁止だったので、写真はありません。花園法皇の仙洞になったところだそうですが、落ち着いた古い建物でした。京都は特別拝観の施設で、ボランティアの方がたくさんいて、説明をしてくださるのですが、ここでも「説明しましょうか?」と声をかけられました。お気持ちは大変有り難いのですが、自分のペースで回りたいときもあり、この時は丁寧にお断りしました。
方丈には狩野派の襖絵がありますが、おもしろかったのは方丈前の庭。細長い巨大な羊羹のような砂盛が何本も横に並んでいます。渡り廊下を回っていくと、やがて庭に出ることができますが、その庭には豊臣秀吉の長男・鶴松の像を祀る霊屋「祥雲院殿」や武田信玄・勝頼の石塔、織田信長・信忠の石塔があります。

大心院

大心院の特徴は、なんと言っても庭。


「石切の庭」は四角に切られた石が、細長い碁盤のように並んでいて、その横には見事な松の木が影を落として立っています。この日は天気もよく、縁側に座って日差しを浴びながら、庭を見てまったり。
このお寺は、細川幽斎、忠興親子が復興に力を尽くしたお寺です。細川家と繋がりのあるお寺と言えば、大徳寺の高桐院、そして西京区の衣笠山地蔵院ですよね。それぞれが趣の違ったお寺になっていて、これも面白い。もちろん、大心院もう一つの庭「阿吽の庭」も素敵です。
ほとんど誰もいない縁側で、ま~ったり!し尽くしてきました。