「おなかがいたい!」のはなぜ?

2023年5月16日

カテゴリ:ほけんだより, 小学校中学年

1990年頃から、ミルミルの周囲の養護教員の間で話題になっていたこと。
「最近、『おなか痛いです』って、泣きながら保健室に来る中学生、増えたよね。」
小学校低学年の子どもたちは、転んだり、気持ちが悪かったりすると、よく泣きながら保健室にやってきていましたが、中学生が泣きながら・・・という現象は、それまではあまり見なかったのです。
それだけ様々な不安を抱えているのだろうか、とか、経験が足りないのかな、とか、当時はいろいろ話し合ったものです。
今、皆さんはどう感じていらっしゃいますか?

からだに異常があるときは、おとなでも不安になりますよね。ましてや子どもなら当然のことでしょう。
その不安をできるだけ小さくして、自分のからだの様子を冷静にみることができるように、かつ、周囲の誰かにちゃんとそのことを伝えることができるように、まずは腹痛についての「からだのおしゃべり」を作りました。子どもによく見られる腹痛の原因とその対処法について、日本医師会のHPを参考に、簡単にまとめてあります。
この「からだのおしゃべり」のねらいは、もちろん腹痛に繋がる原因の、小学校3年生で理解できる範囲の説明です。もう一つは、対処法です。具合の悪いときには、周囲の誰かにちゃんとSOSが出せるようにすることが重要です。そして3つめのねらいは、経験の共有です。学級の仲間の腹痛経験を聞き合うことで、「あ、わたしだけじゃないんだ」「みんな同じように病気になるんだね」という思いを持つことです。
ただし、折角の共有内容が、からかいに繋がらないように配慮をお願いします。

教材は、大腸と小腸の模型ですが、一度作ってしまうと様々な場面で使うことができます。
実際の大腸と小腸はもっと薄くできていて、腸間膜で腹腔内にぶら下がったような状況になっているのですが、それでもこんな長さのものが自分のおなかにあると思うと、ちょっと不思議な感じがしますね。

教材の作り方

教材 ① 小腸の模型

 

写真の小腸は、柔らかい布で作成し、中に綿を入れたものです。

長さは4メートル。子どもの小腸の長さに関するデータがないので(新生児のものしかない)、おとなの一番短い数字を使いました。直径4センチですので、9~9.5センチの横、4メートルの縦の布に縫い代をつけて裁って中表にして袋状に縫い、ひっくり返し(これが大変!)て綿を詰め、最後に返し口を手縫いして完成です。

教材② 大腸の模型

大腸は直径6センチで作りました。長さは1.5メートルです。
布を使って作るときは、小腸と同じ方法で作ります。大腸は小腸より直径が大きいので、中表に縫った後にひっくり返すのは簡単でした。

布で作るのは大変、という方は、ビニールテープを使って、長さだけを実感させるだけでも十分です。幅広のビニールテープは色もたくさんあるし、幅もあるので、腸の様子に近いものが作れると思います。

小腸と大腸の大きさ、直径は、データに幅があるので、最新の数字を確かめてお使いください。

からだをおおうラップ「ひふ」

2018年9月20日

カテゴリ:小学校中学年

保健室で手当をする擦り傷の中に、皮膚が少しむけただけで、血もでないし、もちろん皮膚の下の筋肉が見えるわけでもないようなものがあります。でも、子どもたちはとても不安そうで、「大丈夫だよ」といっても手当をしないうちは納得しない、という時があります。

それで、こんなほけんだよりを作ってみました。

骨ってかたい!でも・・・

2018年7月3日

カテゴリ:小学校中学年

これは、数見先生に教材の作り方を教えて頂いたことをきっかけ作成したほけんだよりです。

骨は近所のお肉量販店から購入しました。歯も硬いのですが、骨もかなり硬いのです。にもかかわらず、子どもたちは、意外にも手で割れると思っていたようで、ほとんどの学級では、最初に「手で割ろうよ」という意見が出たそうです。もちろん、手では割れません。その後、金槌でたたいてもなかなか割れないことで、堅さを改めて認識するようです。祖父母が骨折したことや、友達や自分が骨折したことなどを思い出しながら楽しく学べる教材です。

教材の作り方

     原料は、肉屋さん等で売られている「豚骨」。

     これを2~3時間ほど煮込んで、その後よく水洗いして、数日オキシフルにつけて
     おき、脱色します。オキシフルは、2~3回交換すると、さらにきれいになります。

     骨を切るときは、糸鋸でどうぞ。ただし、中に入っている随は、べたべたするので
     ご注意!

     下の写真のうち、右の骨は、上の部分だけを半分に切ってみました。