鼻の中には何がある?

2020年8月18日
カテゴリ:その他

からだの学習の基本の一つに「からだを見つめ直す」ということがあげられます。自分のからだを可能な限り見たり、触ったりして、どんなふうにできているかを観察させるのです。
しかし、からだの外側から観察できるものには限界があります。どうしても「からだの中を見てみよう」と言いたくなるのですが、時には、限界を踏まえつつ、外側からできるだけ見たり触ったりしてからだを観察することも大切です。
ここに示した耳鼻科検診の事前学習では、鼻と腕や指を外側から触ることで、骨や筋肉の固さや柔らかさを感じとる作業が盛り込まれています。固さや柔らかさを子どもたちに自由に感じとってもらうことにしましょう。
また、鼻に入っているのが軟骨で、ある程度の柔らかさがあることで、ぶつけやすい鼻を守っている、という効果もあるのかもしれません。そんな気づきがあっても楽しいですね。
教材②の「大腿骨の標本」は、もちろん人間のものではなく、豚骨です。食肉販売店で手に入ります。
ほけんだより「骨ってかたい・・・でも?」の学習で使ったもので、お家でラーメンのスープを取る際、少しじっくりと煮込み、骨だけにした後、いわゆるオキシフル(過酸化水素)に1週間ほどつけておくと完成です。
無いときは、例えば普段の食事で食べている鳥の骨などを思い起こさせて、口頭で説明しても構いません。
教材③の軟骨も食肉販売店で手に入ります。ただし、表面をよく洗って、できるだけ早く使うことをお勧めします。そのままにしておくと、乾燥したり臭いがしたりしてしまいますので・・・。
鼻の中に軟骨が入っていることを知っていると、鼻血の応急処置の方法を学習する際も役に立ちます。

教材①
教材④
教材①と教材④は 東山書房 「保健室発 からだの学習」より