壊れかけた校舎は要注意
昨日、石川県の高校で、校舎の一部が生徒の近くで崩落した、というニュースを見て、ふと「そう言えば・・・」と思い出したことがあります。
3,11当時のミルミルの勤務校も、当時の地震で校舎のあちこちにひびが入っていました。とても古い校舎だったせいでしょう。トイレの入り口、トイレ個室内の壁、廊下の壁、職員室の隣にあった印刷室の壁など、子どもたちや先生方が日常使用する場所にひび割れができていました。
幸いなことに3,11の時はその後大きな地震がなく、繰り返す地震のせいでひび割れが大きくなっていく可能性はなかったのですが、それでもいつ子どもたちや先生方の上に崩れてくるか心配でした。
もちろん、行政には修理を要請していましたが、多くの学校で校舎の破損が見られたこととか、壁だけでなくその内部も損傷がないかを調べる必要があったりと、なかなか修理が進みませんでした。
こういった破損箇所の管理は、もちろん教頭先生や校務員さんがしていましたが、それに加えてミルミルもこんなことをした記憶があります。
養護教員は、日常的に校内を巡視する機会があります。健康観察簿を回収しながら教室の様子を見たり、担任と情報交換をしたり、トイレや水屋が清潔に保たれているかを見て回ったり、環境衛生検査をして回ったり・・・。
ミルミルは、校内巡視をしながら、まず壁の破損箇所を携帯電話で撮影しました。そして、その後はその写真と比べながら、ひび割れが変化していないかを毎日見て歩きました。
最初の写真と比べると、地震が繰り返して起きているいるわけでもないのに、ひび割れが少しずつ大きくなっていった場所もあり、そんな時はすぐ教頭先生に報告しました。
今回の能登半島地震では、連日震度3~4の地震が繰り返し起きています。その分、校舎の破損がどんどんひどくなっていく可能性も考えられます。
もちろん、被災地の養護教員の皆さんの中には、すでに同様のことを実施している方もいるかもしれませんね。昨日のニュースのような危険がないよう、配慮が必要かもしれません。