経験を伝える

2024年1月28日

応援メッセージです。

3,11では避難所だった学校で、子供達は感情をおさえ淡々と学習していました。避難所で合唱を披露した際、感謝され久しぶりにいい笑顔になりました。自己有用感は大きなエネルギーになると感じました。先生方もご自愛を!
茨城県養護教諭  T.M

 

新たにいくつかの学校が再開されたようです。他の学校の校舎の一部を間借りしての再開のようですが、3,11と同じですね。新しい環境に慣れることを優先し、授業は徐々に再開させる、とのこと。友達や先生方と会って、ほっとした顔の子どもたちが印象的でした。よかったね。

ところで今日は日曜日なのですが、被災地の先生方、特に集団避難した中学生を引率している先生方と養護教員の皆さんは、お休みをとれているのでしょうか。予想したとおりに、24時間体制で子どもたちの世話をしていると聞きました。24時間に加え、週7日勤務の労働環境になっていないでしょうか。

3,11の時も、過労で体調を崩したり、精神的に追い詰められ、学校を去るしかなかった仲間もいました。

そうでなくても「定額働かせ放題」と言われ、ブラック企業の代表職種になっているのに、きっと慣れない環境で大変な思いをしているのは、子どもたちも先生方も同じなのではないでしょうか。

本当に中学生全学年の集団避難が適切な方法だったのか、子どもの立場だけでなく、引率する教員の立場からも、復興が落ち着いたらしっかり検証し、これから起きるであろう災害時に活かして欲しいと思います。

そもそもこのカテゴリーの連載をはじめようと私が思ったのは、もちろん3,11の経験を参考にして欲しいと思ったからですが、それ以上に、最初の1週間の被災地の様子を報道で見て、「3,11や熊本地震の経験が活かされていないのでは?」と感じたからです。

そのしわ寄せは、被災地の皆さんにいきます。

被災地の先生方、ぜひ今回の経験を頭の中でもいいし、ノートにでもいいので、書き留めておいてください。
これから起きるであろう災害時に、子どもたちも教員も養護教員も少しでも救われるように・・・。

私も3,11の経験を、もう一度見直したいと思っています。