保健室発 からだの学習 『観』を育む小中の健康教育
ようこそ保健室へ。ポケット小中学校の養護教員ミルミル先生です。あなたのお役に立てるものが入っているかな?
フッ素・こどもと未来
   

大失敗!!!

2025.10.12

遅くなってしまいましたが、カテゴリー「子どもの歯と健康を考える会」に「フッ素が日本にやってくる?」とカテゴリー「性の学習」に「ワークショップ 自分を守る性の知識」をUPしました。

ほけんだよりを作ってUPしようと、3日ほど奮闘し、「できた!」と思ってよくよく見たら、なんと書式を間違えていて、このまま印刷したらすごく見にくいものになってしまうことに気がつきました。ガッカリ!!
なんという失敗・・・。
ほんと、全身から力が抜けます。
次回までに、作り直してUPしたいと思います。

今年は夏が強力だったので、植物もかなり影響を受けたようです。
でも、庭の金木犀は、例年通りに開花し、ホッと一安心・・・・したのもつかの間、いつもならつぼみから1週間ほどは強い香りを放っているのですが、今年はわずか5日で、香りがなくなってしまいました。
やはり、気候の影響を受けていたのですね。

ちょっと寂しい秋でした。

まだまだ暑い・・・

2025.09.10

カテゴリー「保健室でついでに」に「なんだか気持ち悪い」、カテゴリー「子どもの歯と健康を考える会」に「水道水フッ素添加中止」をUPしました。

9月も中旬に入ったというのにこの暑さ・・・。
しかも本来なら冬に流行するインフルエンザまで出始めたとか。気の休まる暇がありませんね。
子どもたちももちろんですが、養護教員の皆さんもおからだ大切にお過ごしください。

先日、ミルミルの地元自治体の議員さんからの要望で、「包括的性教育」についての学習会に講師として参加してきました。
参加者は地元自治体の議員さんほぼ全員。
年齢層もバラバラで、多分自身が性教育をうけた経験がある人はほぼなし(一人だけ、ミルミルの教え子がいたので、彼はミルミルの授業を中2まで受けていました)。

性教育そのものにイメージがなかったり、誤解をしている方もいるだろうと考え、「性教育とは何か」からお話をしてきました。
皆さん、真剣に聞いてくれていたので、少しでも行政側から学校での実践につながる動きがあればいいな、と思っています。
でも、そもそもミルミルの地元の養護教員たちは、ずうっと性教育を実践してきたんですけどね。

最近、教員による性犯罪が問題になっていますが、皆さんは「アルバムコレクション」「動画シェア」というアプリ、ご存じですか?
「アルバムコレクション」は、2013年までアップルストアで提供されていて、盗撮、性犯罪などの画像が大量にUpされていましたが、その後指摘を受けて削除されました。
「動画シェア」は、2016年頃からアップルストアに登場したようです。
盗撮、子ども自身の自撮り、大人との性行為の画像、中には路上で性的暴行に遭い、泣きながら抵抗する少女の画像までUPされていたようです。
このアプリはグーグルにも2022年まであり、その後削除されていますが、すぐに「動画シェア+」と名前を変えて登場しています。
(詳細な情報は 「Tansa シリーズ 誰が私を拡散したのか」で検索してください)

一度ネット上にでてしまった画像は、永遠に拡散され続けます。
子どもにとっても大人にとっても身近にこういった画像があふれていることが、安易な犯罪の動機になっていないでしょうか。
こんな動画があふれている情報社会に出て行っても大丈夫な力を、子どもたちに持たせる必要があるのではないでしょうか。

京都 泉涌寺 楊貴妃の像があるお寺です。

書籍紹介 「健康帝国 ナチス」

2025.08.10

カテゴリー「ショート指導」に「小学校低学年 それはどこの病気?」「小学校高学年 牛乳飲んだら、背が伸びる?」をUPしました。

このページでも、また様々な教材や学習の中でも「健康だけに価値があるのではない」という主張を何度も繰り返してきました。
その考えの一助になった書籍を紹介します。
ロバート・N・プロクター著 宮崎尊訳 「健康帝国ナチス」(草思社)
実は、ナチス党は国民(ゲルマン民族)のために、「健康政策」と呼ばれるものを積極的に実施していたのです。
しかしその根本は、あくまで国の発展、ナチス党の発展、民族浄化、のためでした。

ナチスのスローガンに次のようなものがあります。
「身体は国家のもの!
 身体は総統のもの!
 健康は義務である!
 食事は自分だけのものではない!」

パンは全粒粉を勧め、人工的な添加物を排除し、野草でお茶を作り、ハーブと自然薬を推奨する。
もちろん、この時代の科学や医学はまだまだ未発達な部分も多かったものの、当時のドイツはそれでも最先端の知識を持ち合わせ、世界をリードしていた国でした。
これらの施策と優生論を背景に、どんなことが行われたのかは、皆さんの知るとおりです。

人間のからだや健康は、様々な形で政治利用されてきました。
しかしそれは、政治的な理由や個人の権利を踏みにじる形で行われるべきではありません。
あくまでそれは科学的なエビデンスに従い、人権を基本にして行われるべきです。
なぜなら、からだは私たちの最大のプライバシーだからです。
選ぶのは自分自身であり、その選択は科学的な根拠に基づいて行われなければなりません。

科学的な根拠をないがしろにする社会は、行き先を間違えます。
そのことを、ぜひ子どもたちに伝えたいものです。

水不足の中、青々とした稲。農家の皆さんの努力の賜です。