応急処置で 休み時間で・・・
最近、学校の保健室と養護教員は、異様に忙しくなっています。新型コロナ感染症やインフルエンザの流行に加え、そもそも学校自体が忙しくなっているからです。その上「フッ素洗口」などという教育でも何でもないものまで、学校と教員に「定額働かせ放題」させる行政等の姿勢が、さらに拍車をかけています。
「保健指導したいけれど、保健室から離れられない」「事務仕事が多すぎて、教材研究の時間がない」「担任団も新しい教育内容で精一杯で、保健指導にかける時間を確保できない」などの声をよく聞くようになりました。
でも、子どもたちにとっては、一生で一回しかない貴重な学校時代。そこで身につけたものは、子どもたちの生き方に影響を与える事柄であることは間違いありません。
そこで、「もっと『からだの学習』ができる時間の隙間はないだろうか」と考えていたところ、ある仲間から「保健室に応急手当を受けに来たときに、からだの話をしているよ」と教えてもらいました。
「なるほど、それならチャンスはある。1対1だけれど、やり方を考えれば『からだの学習」のいい機会になるかも・・・」と考えました。
でも、よくよく考えると、実際に保健室に子どもたちがやってきたときに、意識しないままからだの説明はしていたよね。
さらにけがをしたり、体調を崩したりしたときは、自分のからだを意識して見つめ直す最高のチャンスだ!!
などなど、来室時の対応に『からだの学習』を組み込む利点はたくさんありそうです。
そこでこの「保健室でついでに」のカテゴリーを追加しました。
今までミルミル小中学校保健室で、何気なく行ってきた内容を、改めて「からだの学習」として組み直してUPしていきたいと考えています。
ただし、ここで注意事項が。
決して説教になってはいけません。
また、具合の悪いときにたたみかけるような事になってもいけません。
「保健室は、ほっと一息できる場」を確保しながら、子どもたちと一緒に「考える、見つめる」ための「からだの学習」にしていきましょう。
また、休み時間に保健室にやってきた数人のグループとの会話から、「からだの学習」につながることもあります。そういった内容も、取り上げていきたいと思います。