ガッカリ!朝日新聞とテレビ朝日

2025年3月11日
カテゴリ:その他

コロナ感染症の流行が始まってしばらくしてから、「うがいについて」という記事をUPしました。
うがいの歴史やその効果、感染症を広げる可能性などについて説明しています。
(カテゴリー「新型コロナウイルス感染症」の「うがいについて」)

同時に様々な機関や施設に、「うがいの感染症予防効果はないですよ」とお伝えしました。
それは、私たち養護教員が「インフルエンザやかぜの予防には、うがい手洗い」と言い続けたことの罪滅ぼし・・・という思いもあったからです。

その後、昨年末インフルエンザの大流行がありましたが、その予防方法として「うがい」が積極的にテレビや新聞で取り上げられることはほとんどありませんでした。
もちろん、国の情報のどこを見てもインフルエンザの予防法に「うがい」の文字はありません。

しかし、そのような状況でも、唯一テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」では、天気予報士の片岡さんが「うがい手洗い忘れずに」と何度も繰り返し、かつテロップが入るときもありました。
「羽鳥慎一モーニングショー」は、LINEで意見や質問を投稿することができるので、何度も情報を寄せたのですが、それでも「うがい手洗い」は繰り返されました。

さらに、今年2月22日の朝日新聞の土曜版には、子ども向けに「うがいは風邪予防になる?」という記事が載っていて、一見まるで予防効果があるかのような誤解を招く内容になっていました。
朝日新聞にうがいの効果について指摘をするのは、これで2回目です。

なんでこんなにうがいにこだわるのだろうか、と裏側を勘ぐりたくなってしまいます。

この記事には、厚生労働省の情報は全くなく、間違いや勘違いを誘導するかのような突っ込みどころ満載の表現がたくさんありました。

基本的な大間違いは、多くの論文を集約して出されたシステマティック・レビューに近いであろう厚生労働省の見解より、単なる一論文の結論を優先して載せていることです。
科学的にどちらが「質の高い」理論であるかは、言うまでもありません。
つまり、朝日新聞とテレビ朝日は、「科学的に正確な情報を視聴者と購読者に伝える姿勢」を持っているとはいえないのではないでしょうか。

こんな情報に振り回されることなく、子どもたちには科学的に正しい情報を伝えましょう。
メディアリテラシーは、最近の選挙等の状況も含めて、子どもたちにとってはとても重要な「生きる力」だと言えるでしょう。

うがいについての詳細はこのカテゴリーの「うがいについて」を参考にしてください。

ちなみにミルミルは物心ついたときから朝日新聞をずうっと読み続けてきましたが、これを機会に別の新聞を購読してみることにしました。