頭痛あるある!

2023年6月4日

カテゴリ:ほけんだより, 小学校高学年

5月に小学校中学年用のほけんだよりで、腹痛について取り扱いました。
腹痛は、異常があるその部位が直接痛くなることが多いので、原因や対処法が比較的わかりやすいのですが、頭痛はそれより複雑です。
そのため、小学校高学年用にしました。
担任の先生と子どもたちがわいわい言いながら、楽しく学んでもらえるとありがたいです。

偏頭痛や、血流の流れが原因の頭痛(緊張性頭痛と言われるもの)は、小学校低学年から見られる症状ですが、特に思春期になると発症数が増加し、様々な原因で起きるようになると言われています。
思春期独特のからだの変化やストレス、学校生活や家庭での生活の影響など、頭痛の原因は身近に存在します。
特に最近問題になっているのは、長時間のスマホ使用によるいわゆる「スマホ首(スマホッ首)」です。
タブレットを使って学習する時間が増えた分、肩こりを訴える子どもたちも増えているようです。

さらに「気象病」も最近指摘されるようになった頭痛の原因の一つです。
頭痛以外にも倦怠感や吐き気など、特に気圧の変化に伴って症状が出る、という人がみられるそうです。

保健室でよくみられるのは、頭痛を訴える子どもたちの扁桃炎です。
以前、内科検診の時に校医さんに「頭が痛いと言う子どもは、扁桃炎を起こしていることが多いよ」と教えてもらったことがあります。その後喉の様子を観察すると、確かに頭痛と扁桃炎は一緒に起きていることがあるのです。
もちろん、それ以外にも原因はたくさんありますので、必ずとは言えませんが、「なるほど、そうだったのか」と納得した、という経験があります。

いずれにしろ、子どもたちが頭痛を訴えるときは、しっかり話を聞いて対処したいものです。少しでも子どもたちの心やからだの痛みが軽減するように・・・

あなたの「お花畑」

2023年4月14日

カテゴリ:ほけんだより, 小学校高学年

近年の研究で、からだの各臓器が必要に応じて連絡を取り合い、相互に関係しながら働いていることがわかりました。そしてその中でも腸と腸内の細菌バランスが、全身の免疫力に大きな影響を与えていることが明らかになっています。
腸内の細菌は「腸内フローラ」と呼ばれ、お花畑に例えられています。他にも人間のからだには皮膚や口の中に細菌のフローラがあり、それぞれがからだを正常に働かせるために動いています。
私たちの健康は、こういった細菌やウイルスの助けを借りてこそ成り立っているのです。

新型コロナ感染症の流行以来、子どもたちの周辺から、全ての細菌やウイルスを取り除いてしまおうという傾向が強くなっていて、これが子どもたちの未来にどのような影響を与えるのか、とても心配になっています。
せめて、細菌やウイルスと人間のからだの関係を、科学的に考える力を持っていて欲しい。そんな願いで今回のほけんだよりを作ってみました。

ちなみに私たちの周囲に、一体どれほどの細菌やウイルスが存在しているのかは、まだはっきりとわかっていません。病気の原因になるものは約50種類程度だと言われていますが、1680年にオランダのレーウェンフックが初めてウイルスを発見しましたが、その後100年間細菌やウイルスの研究は中断。パスツールが登場してようやく再開されています。しかしその研究対象は、ほとんどが病気を引き起こす種類のものが中心で、わたしたちの周囲には、見つかっていないままの未知の世界が広がっているはずなのです。

アメリカの科学者ロブ・ダンの著書「家は生態系」にこんな文章があります。
「病原体が発見されると、頭っからそれは悪者であり、殺すべき相手だと考えるようになった」
「病原体が目に見えない世界に属していることがわかると、屋内にいる目に見えない生物全てに対して、戦いが宣言された。身近にあるほど、徹底的にたたきのめそうとした。~時が経つにつれ、このような傾向にますます拍車がかかっていった。」
「身近な生物は、人間を苦しめるだけでなく、味方にもなってくれる存在であることを認識する、心の余裕を失った」

「心の余裕」持ちたいものです。

 

 

歯みがき 再点検

2023年2月6日

カテゴリ:ほけんだより, 小学校高学年

学校では、歯や歯ぐきに関する教育が数多く行われています。
特に歯みがきについては、歯ブラシをまだ上手に使い切れない低学年から、十分手先が器用に使えるようになり、同時に歯肉炎等になりやすくなる中学生まで、発達段階に合わせた教育が必要になります。
フッ素など薬物を使った一時的な医療行為と違って、歯みがきに関する指導は、子どもたちの一生にわたって大切な財産となるものです。
もちろん、こういった教育こそが、学校でするべき活動であり、フッ素洗口のような医療行為は学校の役割ではありません。

ミルミルは、現役時代に頻繁に歯みがき指導を行ってきました。
勤務した全ての小学校で給食後の歯みがきを導入し、時間の許す限り教室で子どもたちの前に立って、歯の模型を使って歯みがきの方法を提示しました。また、昼の歯みがき後に仕上げみがきをしながら、家庭での歯みがきの様子を聞いたりしました。

その際痛感したのは、多くの子どもたちが歯の中央部分に歯ブラシを当てて歯をみがいている、ということでした。これでは、汚れが落ちないばかりか、歯ぐきのマッサージもできません。
一生にわたって歯と歯ぐきの健康を守るには、この磨き方では不十分です。

実際に、子どもの歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを当ててみがき、
「今先生がみがいているところは、いつもあなたが磨いているところと同じ?」と聞くと
「ううん、違う」
という答えが返ってくることがほとんどです。
できれば、実際に歯ブラシを当てて、いつもの自分の歯みがきとの違いを実感して欲しいところですが、それはなかなか難しい。
せめてほけんだよりで、少しでもわかってもらえれば、と思います。
もちろん可能な学校は、個別指導でやってみてください。

 

教材の作り方

教材①

 

教材② 写真A

 

教材③ 写真B

 

 

 

 

 

 

 

タイプ別 うんこ占い

2018年7月3日

カテゴリ:小学校高学年

子どもはうんこが大好き!小学生でも中学生でも・・・。精神分析の考え方によれば、排泄物は子どもからのプレゼントなのだそうで、だからいつまでも好きなのだとか。うんこ大好きな小学生の感覚に乗って、占いにしてみました。中学生にも同じものを使って指導したことがありますが、大うけしました。

ほけんだよりを発行すると同時に、掲示板にもうんこの掲示物をはりだしたり、委員会発表のテーマをうんこにしたりと、いろいろな機会とつながって、うんこについての学びを「繰り返し繰り返し、丁寧にくぐらせる(数見先生の言葉)」ことが、大切なんです。

 

教材の作り方

     紙粘土でいろいろ作ってみましょう。保健室に置いてみたり、掲示物などにも活用     
     できます。

バナナうんこ

     写真下が紙粘土で作って乾燥させただけのもの。表面をなめらかにしないほうがリア
     ルです。乾いたら、絵の具で色をつけましょう。

 

コロコロうんこ

どろどろうんこ

     紙粘土を薄くのばし、ちぎるように割るとそれらしくなります。目をつけても
     かわいい!!

 

プレミアムウンコ

     これは、上に紹介したほけんだよりでは使いませんが、参考文献の「ウンココロ」
     に紹介されている「プレミアムウンコ」です。「プレミアム」の言葉は、子どもた
     ちにも先生方にも大うけでした。
     どんなうんこかは、本を読んでみてください。