ガッカリ!朝日新聞とテレビ朝日

2025年3月11日

カテゴリ:その他

コロナ感染症の流行が始まってしばらくしてから、「うがいについて」という記事をUPしました。
うがいの歴史やその効果、感染症を広げる可能性などについて説明しています。
(カテゴリー「新型コロナウイルス感染症」の「うがいについて」)

同時に様々な機関や施設に、「うがいの感染症予防効果はないですよ」とお伝えしました。
それは、私たち養護教員が「インフルエンザやかぜの予防には、うがい手洗い」と言い続けたことの罪滅ぼし・・・という思いもあったからです。

その後、昨年末インフルエンザの大流行がありましたが、その予防方法として「うがい」が積極的にテレビや新聞で取り上げられることはほとんどありませんでした。
もちろん、国の情報のどこを見てもインフルエンザの予防法に「うがい」の文字はありません。

しかし、そのような状況でも、唯一テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」では、天気予報士の片岡さんが「うがい手洗い忘れずに」と何度も繰り返し、かつテロップが入るときもありました。
「羽鳥慎一モーニングショー」は、LINEで意見や質問を投稿することができるので、何度も情報を寄せたのですが、それでも「うがい手洗い」は繰り返されました。

さらに、今年2月22日の朝日新聞の土曜版には、子ども向けに「うがいは風邪予防になる?」という記事が載っていて、一見まるで予防効果があるかのような誤解を招く内容になっていました。
朝日新聞にうがいの効果について指摘をするのは、これで2回目です。

なんでこんなにうがいにこだわるのだろうか、と裏側を勘ぐりたくなってしまいます。

この記事には、厚生労働省の情報は全くなく、間違いや勘違いを誘導するかのような突っ込みどころ満載の表現がたくさんありました。

基本的な大間違いは、多くの論文を集約して出されたシステマティック・レビューに近いであろう厚生労働省の見解より、単なる一論文の結論を優先して載せていることです。
科学的にどちらが「質の高い」理論であるかは、言うまでもありません。
つまり、朝日新聞とテレビ朝日は、「科学的に正確な情報を視聴者と購読者に伝える姿勢」を持っているとはいえないのではないでしょうか。

こんな情報に振り回されることなく、子どもたちには科学的に正しい情報を伝えましょう。
メディアリテラシーは、最近の選挙等の状況も含めて、子どもたちにとってはとても重要な「生きる力」だと言えるでしょう。

うがいについての詳細はこのカテゴリーの「うがいについて」を参考にしてください。

ちなみにミルミルは物心ついたときから朝日新聞をずうっと読み続けてきましたが、これを機会に別の新聞を購読してみることにしました。

14年目の3,11と石川、大船渡

2025年3月11日

カテゴリ:その他

早かったような、長かったような14年。また3,11がやってきました。
何年経ってもあの日の記憶とあの時の気持ちは、忘れないものですね。

14年経って、3,11の被災地は元に戻ったわけではありません。
さらに今回、大規模な森林火災に見舞われたのも、被災地である大船渡市でした。

14年経った東北も、そして能登も、さらに大船渡も、多くのものを失い、戻ってきたものもあり、戻らないものもあります。

能登はまだまだ倒壊した家屋が片付けられていないところがたくさんあります。
地震だけでなく、その後に起きた水害の影響も残っているでしょう。

実はミルミルの居住地近くでも、能登と同時期に水害の影響を受けた地域があります。
その地域も、集団移転の話はあるものの、まだまだ先の見えない状況で、子どもも大人も不安を抱えたままの生活を続けています。

そして、2月に起きた大船渡の森林火災は、そもそも3,11から復興しかけていた大船渡に、二重の苦しみを与える結果になってしまいました。

でも、やはり私たちは何があっても子どもたちを支えていかなければなりません。
家業が継続できなくなったり、経済的に苦しくなっている家庭がきっとたくさんあると思います。
保護者が不安になっていれば、子どもたちはその影響を受けていきます。

すでに皆さんちゃんと心がけていらっしゃるでしょうけれど、こんな時は子どもたちの話を聞きましょう。
ちょっとした愚痴でも、不満でもいいです。
頷いて、「うん、そうなんだ。」と受け止めて、「そうか、そうか。そんな気持ちなんだね。」と共感しましょう。

一緒に遊んで、一緒に喜んで、一緒に悲しんで・・・そんな大人がそばにいてくれるだけで、きっと子どもたちは心強いのです。
学校現場は、今とても過酷です。
さらに石川県の一部地域では、学校でのフッ素洗口も始まってしまいました。
それでも、可能な限り子どもたちを支えていければ、と遠いところから願うしかないのですが、心からのエールを送ります。

頑張ろう、みんな。

 

お勧め本 小学校低学年用

2025年2月19日

カテゴリ:その他

性の学習に充てることのできる授業は多くない、という学校がたくさんあると思います。
そんな時に役立つのが、保健室常備の絵本です。
今回は、小学校低学年用の絵本を紹介します。もちろん、授業で使用してもOKです。

「だいじ だいじ どーこだ?」           
 えんみ さきこ著  大泉出版

からだは基本的に個人のプライバシーです。    
その基本を教えてくれる本。
名称はもちろんのこと、いわゆるバウンダリーも含めたからだの捉え方がわかります。

もちろん、プライベート・パーツ(ゾーン)も説明有りです。

 

 

 

 

 

 

 

                                 

                                               

  絵本 からだうた

  日暮 かをる文 エイデル出版

この本の題名を、以前聞いたことがある、
という方もたくさんいらっしゃると思い
ます。

そう、2003年に起きた「性教育バッシン
グ」の標的になってしまった七生養護
学校で使われていたあの歌です。

こうやって改めて文字にして読んでみると
その当時の七生養護学校の教員と保護者
の暖かな眼差しがしみじみと感じられます。

そして、こんなふうに出版されることに
対するなんとも言えない感慨を覚えるのは
ミルミルだけでしょうか。

養護学校ならではの視点で、車椅子の子
どもなども登場します。
ぜひ保健室に置きたい1冊です。

 

こころって なんだろう?         ほそかわ てんてん 著  KADOKAWA

本当はこの本の表紙を載せたかったのです。他の本は全て出版社のHP、或いは直接のメールで掲載の許可を
いただいたのですが、KADOKAWAでは、個人には掲載許可を出していないとのこと。
残念です。

内容はとてもいいものです。小学校低学年には難しい「こころ」という概念を、身近な事例を挙げて説明し、実際の友人関係の中でさらにそれを実感させる、という、低学年にもってこいの本です。

子どもたちの人間関係は、年齢を追うにつれて複雑になっていきますが、その基本の考え方がわかりやすくまとめてあります。

 

あっ!そうなんだ! 性と生

浅井春夫 安達倭稚子 北山ひと美                      中野久恵 星野恵  編著  エイデル出版

 

この「あっ!そうなんだ!」シリーズは、3冊
で構成されていて、残りの2冊は

あっ!そうなんだ! わたしのからだ  と
あっ!そうなんだ! わたしのきもち  です。

いずれも幼児から小学校低学年用として、そして
性の学習入門本としてもってこいの本です。

また、保護者が子どもと一緒に読んで、大人も
一緒に学べる本でもあります。

編著に携わった皆さんは“人間と性”教育研究協
議会の皆さんですから、安心感もばっちり!

基本中の基本の本です。

 

 最後に性とは直接関わらないけれど、  
   性にとってすごく大事な領域の本を一冊紹介

  わたしと なかよし
  ナンシー・カールソン著   瑞雲社

いつもようきであかるい「わたし」には、いつも
一緒にいてくれる友達がいるのよ。

それは「わたし」・・・。

どんな自分でも大好き・・・つまるところ自己肯定
感にあふれた本です。

吉野弘さんの詩「奈々子に」に次のような一節が
あります。

「自分を愛することをやめるとき ひとは
    他人を愛することをやめ世界を見失ってしまう
                        自分があるとき  他人があり 世界がある」

自己肯定感は、もちろん生きていくときに大切なものですが、特に「性」にとっては、大きな影響を与える価値観であると、ミルミルは感じています。  

                          

 

 

 

むし歯予防より脳の発達阻害の防止(NTPレビュー)

2024年12月11日

カテゴリ:その他

「フッ素がIQに影響を与える」の記事に書きましたが、その後も新たな情報が入ってきて、いよいよ放置できない問題になったため、改めてNTPレポートとカリフォルニア州での裁判について、詳細と資料をお届けします。
忙しいとは思いますが、ぜひ最後まで読んで、お近くの仲間にどんどん情報を広げてください。

今年8月にアメリカの「国家毒性学プログラム」からフッ素に関するレビューが出ました。
「国家毒性学プログラム」は、アメリカの国家機関で、身の回りにある様々な物質の毒性を調べる、省庁間横断の組織です。従って、ここから出されたレビューは、アメリカの公式見解と言えます。

この組織が「人におけるフッ素暴露とIQ等(IQや認知機能、あるいはADHDなどの神経発達)の関係を評価するため」「世界中の多数の研究報告をまとめてシステマティック・レビュー(体系的評価)」を作成したのです。

システマティック・レビューというのは、単なる論文や個別の実験結果ではありません。世界中のフッ素とIQ等に関する論文の、まず実験方法が正確かどうかを確認し、正確だった論文をさらに結論の導き方が正しいかどうかを確認してさらにふるいにかけ・・・といった具合に何段階もの審査や査読を通って出されたものを言います。それだけ信頼性が高いのです。

対象となった子どもたちは、フッ素入りの水道水を飲んだり、妊娠中にフッ素入り水道水を飲んだ母親から生まれた子どもたちです。たくさんの論文の中から厳選された論文によると、フッ素をたくさん取り込めば取り込むほど、IQが低くなったり、発達障害が増えたのです。

例えば、母親の尿中フッ素濃度が1ppm増加すると、生まれた子どものIQが4.49ポイント下がるとし、母親が1日に摂取するフッ素量が1mg多くなると、生まれた子どものIQは3.36ポイント下がるという結果が出ています。

これらの論文は、あくまで正確にフッ素の摂取量が把握できる飲料水や尿中のフッ素量を測定していて、歯みがき剤に含まれるフッ素量は排除しています。日本のように、歯みがき剤でもフッ素、お茶や海草でもフッ素をとっている場合は、どんな影響が出るのだろうと本当に心配になります。

そもそも単体の「フッ素 F」そのものが毒性のある物質です。その化合物である有機フッ素化合物であるPFASや無機フッ素化合物であるNaF(フッ化ナトリウム)に毒性があっても当然でしょう。

さらにこのNTPレビューを裏付ける裁判の判決も出ています。

裁判はアメリカカリフォルニア州のお母さんたちが7年前に起こしたものです。カリフォルニア州では飲料水にフッ素が入れられていますが、その有害性について長年裁判が続いてきました。
その判決が、今年9月に出されました。それは・・・

「米国で現在『最適』とみなされているレベルである1リットル当たり0.7ミリグラムの水道水のフッ素化は、子どものIQを低下させる不当なリスクを生じさせる」というものであり、さらに「EPA(アメリカ環境保護庁)は規制対応に取り組まなければならないほどのリスクがある」と断定したのです。

8月に出されたNTPレビュー、その1カ月間後に出されたカリフォルニア州の判決・・・つまり、今まで水道水にフッ素を入れ、フッ素化を推進してきたアメリカが、「フッ素は脳や神経細胞の発達を阻害する」という正式な結論を出した!!ということになります。

100歩譲ってもしフッ素にむし歯予防効果がある(実際には効果はありません。データはHP「フッ素・子どもと未来」をどうぞ)としても、そのために脳や神経細胞の発達が阻害されるとしたら、どちらをとるかと聞かれれば当然
「120%脳を守るでしょ!!」
ですよね。

もう効果がどうこうとか、安全性がどうこうなどを議論している場合ではないのです。
特にフッ素は、飲料水で摂取するよりも、フッ素洗口や塗布、歯みがき剤の使用などの方が血液中のフッ素濃度を何倍にもしてしまうことがわかっていますから、アメリカの子どもたち以上の影響が出ている可能性だって完全に排除はできないのです。

さらに問題なのは、NTPレビューでは「どのくらいなら脳や神経細胞の発達に影響がないのか」という量が明示されていないことです。つまり、今のところ子どもたちの脳や神経細胞の発達を保障するには、可能な限りフッ素の摂取量を少なくする以外方法はありません。フッ素洗口をしている場合ではないのです。

みなさん、ぜひこの情報を広げてください。
教職員組合や養護教員仲間と一緒に、フッ素洗口導入阻止・中止運動を推進しましょう。
そうしないと、あなたの目の前の子どもたちの健康と未来は、守られていかないのです。

NTPレビュー 日本語に翻訳しました NTPレビュー 日本語 

上記の翻訳が「難しい」という方はこちらをどうぞ   NTP 解説

月経痛を訴える時は・・・

2024年11月10日

カテゴリ:その他

月経に関連する様々な症状は、以前でしたら「我慢しなさい」や「みんな同じよ」といった言い方で、簡単に片付けられてきました。でも今は、その仕組みや症状の多様さが明らかになり、対処方法もわかってきました。

ですから「我慢」や「みんな同じ」で片付けないで、できるだけ一人一人の辛さにつきあってあげたいものです。

さらに新型コロナ感染症の流行により「生理の貧困」が問題になったり、最近は「夜明けのすべて」という小説が上白石萌音さんと松村北斗さんの主演で映画化されたりと、少しずつ共感や理解を得られるようになってきました。

まずは、月経痛を訴える本人の辛さを、少しでも和らげる対処法を、一緒に考えていきましょう。

S:ミルミル先生、おなかが痛いです。
T:おやおや、いつも元気な〇〇さんが、どうした?顔色も悪いよね。まずはここに座って。
S:昨日からずうっと痛くて・・・。我慢していたんだけど、ちょっと辛すぎて。
T:えっ、昨日から我慢してたの?おなかの調子が悪い?(こっそり耳打ちして)それとも生理中?
S:(小声で)生理中です。
T:下痢とか、吐き気はない?おなかのどこが痛い?
S:それはないです。多分生理痛。おなかの下の方が痛いから。
T:そうか。じゃあ、ちょっと横になろうか。顔色も悪いし、次の時間は休んだ方がいいね。(担任に連絡)
  (ここまでの問診は、かなり省略しています。本人から「生理痛」と言われても、それ以外の原因がないか、確認はしっかり必要です)

  (休み時間終了。保健室内には、他の生徒はいなくなりました)
T:いつもひどいの?生理痛。
S:前はそれほどではなかったんだけど、最近すごくひどくなって。
T:そうなんだ。辛かったでしょ。顔色悪くなるまで我慢したんだものね。よく頑張った。これからは辛いときは辛いって言っていいからね。いつでも保健室いらっしゃい。
S:(ほっとした表情でうなづく)
T:はい、これ湯たんぽ。暖めると痛みが和らぐよ。おなかにあててみて。
 (保健室には、電気ポットと湯たんぽが準備してあります。湯たんぽはふかふかの熊さんのぬいぐるみが着いた布で覆ってあるので、子どもたちはニコニコしながら抱きしめています。
S:あったか~い
T:暖まると痛みが軽くなってくるからね。安心してね。少し休もうか。
(痛みが落ち着くまで、ゆっくり休ませます。話をするのはその後で)

T:どう?すこし痛みは軽くなった?
S:うん、だいぶよくなった。
T:そうか、よかった。さっきまで本当に辛そうだったものね。生理の時はおなかの痛み以外になにかいつもと違うことはない?例えば、イライラするとか、怒りっぽくなったり、めまいがしたり、とか。
S:ある。イライラするし、ボーッとして、授業とか集中できないときがある。
T:そうか。それ、生理の前におきやすいでしょう。それはね、月経前症候群って、ちょっと難しい名前がついているけれど、それも生理と関係あるんだよ。生理が起きる前は、血液の中に流れているホルモンの量や種類が変わるんだって。その変化が、いろんな症状を引き起こすことがあるんだよ。だから、イライラもボーッとするのも〇〇さんのせいじゃないからね。からだの仕組みがそうなっているだけなんだよ。
S:そうなんだ。今までいらいらして八つ当たりすると、その後すごく落ち込んでたから、でも少しホッとした。
T:そうだったんだ。イライラするときは、なにか他のことで気を紛らわせたり、つい怒ったときは、ちゃんと自分の状況を説明するといいかもね。
S:うん、やってみる。
T:生理痛も、子宮が縮んだり伸びたりして、血液や粘膜をからだの外に押し出そうと動くことで起きるんだよ。マヨネーズのチューブを搾るみたいに動くのよね。
S:フフ、マヨネーズは面白い。おなかの中のマヨネーズだと思えばいいんだ。
T:そうそう。でもあまりひどいときは、薬を飲んだり、他の方法もあるから、一度おうちの人に相談してみよう。自分で話せる?
S:うん、話してみる。
T:そうだね。話をした結果もよかったら教えてくれるかな。何か私も力になれるかもしれないよ。
S:うん。

月経痛の話をしている中で、家庭で様々な問題が起きていることが分かった事例もあります。特に以前はひどくなかったのに急に痛みがひどくなった場合は注意が必要かもしれません。ストレスを感じる脳の部分と、痛みを感じる脳の部分がすぐ近くにあるため、影響を受けやすいのだそうです。じっくりと話を聞く事の大切さを感じた事例でした。
今の保健室は1日中忙しく、じっくり話を聞く時間が取れない場合もありますが、それでも可能な限り時間をとって子どもたちの思いを聞く姿勢を持ちたいものです。

 

SOS教育から性教育

2024年11月10日

カテゴリ:その他

先日友人の養護教員から「SOS教育をしたいのだけれど相談にのってほしい」と依頼されました。
「SOS教育って何?」が私の第一声。勉強不足ですみません。

で、調べてみたところ、要は「自殺防止教育」のようです。

友人の話を聞きながらいろいろ考えた末、「これは性教育になりそう」と感じました。

「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の「キーコンセプト5.3 コミュニケーション、拒絶、交渉のスキル」の内容を中心に授業を組んでみました。
今回は、この授業に使用したPPの一部[(実際に使用したPPの画面は58枚)を紹介します。授業のポイントと教材がみなさんのお役に立てばと思います。

対象になったのは中学生です。

タイトルは「コミュ力向上講座 初級編」としました。

中学生が自殺を考えるほどの悩みの元になるのは何だろう・・・と友人と二人で考え、「人間関係」に焦点を絞ることにしました。
学研が作成した「2023年 中学生白書」によれば、友人、親子、先生等の人間関係で「悩みがある」と回答した中学生は、全体の53.7%という結果が出ています。「学習の悩み」は35.2%、「悩みがない」と答えた中学生も39.2%いました。

人間関係の基本は、どんな相手であっても同じです。コミュニケーションを破壊するような言動や考え方は、友人間で起きたらいじめになるし、恋人間ならデートDV、夫婦間ならDV、会社などで起きればパワハラやセクハラになります。

今回は、依頼してくれた友人の希望もあって、デートDVの要素も少し組み込みました。友人曰く「デートDVの話になった途端、3年生の食いつきがすごかった」とのこと。興味あるんですね。デートDVを前面に出した内容は「中学1年生にはハードルが高い」というのが性教協山形サークルの考え方です。何より中学生の発達段階に沿った指導が大切、と考えているからです。いじめなどでも人間関係の基本は十分指導できますからね。

さて、そんなわけで何度か打ち合わせをしながら、授業内容を決めていきました。

ここで紹介できるPPは、ほんの一部ですが、内容を想像しながら見ていただければと思います。
コミュニケーションに失敗した会話の事例を提示して、登場人物の気持ちを想像して学習プリントに書き込んだり、実際のコミュニケーションを「やってみよう」の演習もいれてみました。

教材として使用した動画も紹介します。
一つはJポップユニット「わかば」の曲「あかり」です。
この曲は、「わかば」の二人が、人間関係に悩んだ末に自殺してしまったファンのために書いた曲で、SOS教育によく使用されているようです。YouTubeに動画があります。
導入では1番のみを見てもらい、そこから課題になる「人間関係の悩み」を引き出しました。
授業の終わりに全曲を見てもらい、曲の由来も紹介しています。

もう一つは身体的コミュニケーションをする際の「同意」の取り方に関する動画です。
これもYouTubeにいくつかの動画がありますが、その中から熊が主人公のものを使用しました。

書籍になっている「子どもを守る言葉『同意』って何?」(レイチェル・ブライアン著 集英社)の動画もあるのですが、微妙にニュアンスが違っているため、今回は熊さんを使用しました。

また、先生方には「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の「キーコンセプト5.3 コミュニケーション、拒絶、交渉のスキル」の内容を印刷して事前に配布しました。
「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の内容は多岐にわたっているので、日常の教科等の指導でも活かせる部分がたくさんあります。

なお、このPPを使用される場合は、「問い合わせ」欄より、ミルミルにご一報ください。

コミュ力向上講座 初級編

 

フッ素がIQに影響を与える

2024年9月13日

カテゴリ:その他

アメリカ国立衛生研究所(NIH)に所属する国家毒性学プログラム(NTP)が、「フッ素と神経発達および認知に関するモノグラム」を発表しました。

このレポートは、子どもの神経発達とフッ素の摂取量の関係を70件を超える論文から集約し、フッ素の摂取量とIQ,神経発達や認知能力に関連があることをまとめたものです。

フッ素を含むものは、私たちの身の回りにたくさんあります。
化粧品や医薬品、防水スプレー、潤滑スプレー、野菜や海草、お茶など、有機、無機の違いはありますが、フッ素が含まれています。

さらには歯みがき剤はもちろんのこと、歯の汚れを取る歯間ブラシにもフッ素がコーティングされているものがあります。

これら、日常的に僅かな量でもとり続けているフッ素が、体内に蓄積しているのが実情なのでしょう。

それが、子どもの場合、IQや認知能力に影響するとしたら、フッ素洗口を「教育」の場である学校で実施することは、大きな矛盾をはらむことになります。

日本の各自治体の教育委員会は、学力向上にとても熱心です。
「全国学力テスト」の結果を気にし、自治体によっては独自の学力向上策を実施しているところもあります。
その自治体が、IQや認知能力低下を引き起こす可能性のあるフッ素の摂取を推奨しているのです。

これは一体何なのでしょうか。

自治体の首長さん、教育委員会にこのNTPレポートをぜひ読んでいただきたいと思います。
ご自分たちが進めている学校でのフッ素洗口が、どんな結果に繋がるのか、現実をきちんと見つめるべきです。
こどものからだと命がかかっているんですよ。

(詳細はHP「フッ素・子どもと未来」 カテゴリー「何が問題なの?」の「フッ素とIQ」
 このHPには当HPのトップ「フッ素・子どもと未来」からどうぞ)

 

からだはあなたの境界線

2024年9月13日

カテゴリ:その他

しばらく前から「近年の社会状況に合わせた性の学習になるようなほけんだよりが作りたい」と考えていました。
さんざん試行錯誤しましたが、まずは「同意」について、中学生用に、基本的考え方をまとめてみました。
中学生の経験差、興味関心の差を考え、挨拶を例にとって、会話形式を使用しました。

私たち日本人は、挨拶の際にハグなどの身体接触をあまり行いません。
触れあうのはせいぜい握手くらいでしょうか。

さらに「言葉にしなくてもなんとなく」や「その場の雰囲気を読んで」といった「無言の合意」を要求されることが多く、改めて「合意をとる」と言われると、なんだか難しい、面倒、と感じてしまうかもしれません。

でも、そもそもからだはその人のプライバシーの最たるもの。
からだの表面は、自分と外界の境界線でもあります。
その境界線にふれるのですから、原則として「同意」は必要なのです。
嫌がる相手のからだに無理矢理触ったら、いじめや場合によっては性被害に繋がる可能性もあるのです。
教室で生徒同士でプロレス遊びをするときも、「プロレスやろうぜ」「うん、やろう」という「同意」は必要なのです。

詳しい内容は、「参考資料」に載せておきました。
また、今回は「命(いのち)の安全教育」にも使用できるよう「指導資料」はつけてありません。

このほけんだよりを作りながら
「保健室で子どもたちのからだに触るときも、ちゃんと同意をとってからにしないと・・・」と改めて考えてしまいました。

「熱がありそうね。おでこ触ってもいい?」ですね。

 

 

 

 

鼻血が止まらない!

2024年8月10日

カテゴリ:その他

ずうっと以前は、鼻血は上を向いて血液が口に流れても構わず、首の後ろを手刀で叩き、小鼻のずうっと上の部分をつまんで止血する・・・という知識が正しいと考えられていました。

もちろん、今は違いますよね。

でも、まだまだ正しい手当の方法は定着していない場合もあります。
なので、正しい手当を、楽しく伝える工夫をしてみました。

また、鼻血の手当は、キーゼルバッハ点を押さえて、5分や10分、じっとしていなければなりません。最近はこの「じっとしている」のが苦手な子どもたちが増えていますので、途中でじゃんけんをしてみました。
じゃんけんなら、片手で十分可能ですし、特に話をしたり、大きくからだを動かしたりする必要もありません。
ミルミル小学校では、特に低学年の子どもたちと、よく行いました。

T:あらあら、上を向いているのね。口の中に血が流れて行ってるでしょ。
S:(うなずく)
T:はい、ここに座って、(膿盆や小さな洗面器などを渡して)これ持って、鼻の下に持ってきててね。私が鼻をつまむから、その後は下を向いていいよ。(キーゼルバッハ点をつまむ)、はい、下を向いて、鼻の下にさっきのお盆が来るように持っていてね。口の中の血、気持ち悪くない?
S:気持ち悪い。
T:そうか、じゃあ、このまま鼻押さえているから、水屋まで行って、口の中を軽くすすごうね。
  (水屋で簡単に口をすすぐ。その後、また椅子に座る)
T:すっきりしたね。鼻血が口の中に入ると気持ち悪いでしょ?上を向いてしまうと、口の中に血が入ってしまうから、「鼻血が出た!」と思ったら、今のように鼻をきっちりつまんで、下を向いていいんだよ。そうすれば口に血が流れないよね。
S:(うなずく)
T:さて、ここからまず5分頑張ろうか。鼻をつまむのが痛かったら教えてね。では、よーい、どん!

T:1分過ぎたよ。では、先生とじゃんけんしよう。(じゃんけんする)
S:勝った!
T:負けた~、残念。じゃあ、いいこと教えてあげるね。Sさんは、鼻血がでたとき首の後ろを叩くといいよ、って聞いたことないかな。
S:ある
T:ブブー!これは、間違いです。首の後ろを叩いても、効果はありませんでした!なんで、こんな方法が「いい」ってなったかはよくわからないんだけど、間違いだから、やってはいけないよ。

T:はい、2分すぎました。じゃんけんの時間です。(じゃんけんする)
T:あ~また負けた。ではまた、いいこと教えるね。鼻血は鼻のどこから出てくるかというと・・・?今、先生が押さえているところの内側からでていることがほとんどだよ。血が出たら、その上を押さえる、というのは切り傷や擦り傷の時も同じだから覚えておいてね。

この後も1分おきにじゃんけんをします。こんなふうに過ごすと、鼻血が止まる頃には、どの子もニコニコして保健室を後にすることができます。
何度も負けたときは、何か楽しいお話をしてください。
「落ち」のある話でもいいし、怖い話でもいいし、短い雑談で楽しく時間を過ごしてみましょう。
じゃんけんの楽しさと一緒に、鼻血の手当も記憶に残ってくれるといいなぁ。

 

 

捻挫しちゃったぁ

2024年8月10日

カテゴリ:その他

「ミルミル先生、Sさん、捻挫した!」

友達二人に肩を支えられたSさんが保健室にやってきました。

T:どれどれ、ここに座って・・・。あらぁ、腫れてるね。足首ひねったんだね。
S:はい。走ってたら急にぐきってなったんです。

小学校高学年になると、こんなけがが増えてきます。

足首は、大小いくつかの骨が集まっていて、腱や筋肉で固定されている部分です。
そのため、あらぬ方向に力がかかると、腱や筋肉が引っ張られ、切れたり、伸びたりする「捻挫」がおこります。
捻挫の時は、包帯を巻いたり、氷を乗せてしばらく安静にしたりと、少し時間のかかる手当をします。その間に、おしゃべりをしながら、手当の方法について一緒に考えてみましょう。

T:ちょっとごめんね。足首触らせてね。痛かったら言ってね。
S:はい。
T:くるぶしのところが腫れているね。この腫れているところに、何が入っていると思う?
S:えっ、わからないです。
T:足首はね、いくつかの骨が集まっていて、それを筋肉でつないであるから、変な方向に力が入るとつないでいる筋肉が伸びたり切れたりするんだよね。切れた筋肉の中には血管が通っているんだよ。ということは、ここ(腫れているところをさして)に入っているのは?
S:血液?
T:そういうことだよね。
S:えっ、血液がでても大丈夫なんですか?治りますか?
T:大丈夫、あなたのからだはちゃんと治してくれるから。では、私が皮ふの下の出血を止める手当を3つ、しますね。まず、一つ目は少し足を高くする。それから、2つめ。足首を圧迫する。そのために、包帯を巻こうかな。手をカッターで切ったとき、ハンカチとかガーゼとかで上から押さえると、出血が止まった、という経験あるでしょ?
T:はい。
S:あれと同じ。圧迫すると、出血は止まる。
T:そうなんだ。切ったときと同じなんですね。
S:そう、基本は同じ。さっき、足を高くしたでしょ?からだのどこかを切って出血したとき、特に血がたくさん出たときは、足を高くしたのと同じように、傷口を高くすると、血は止まりやすくなるんだよ。同じだよね。
はい、包帯完成。で、3つめは、足首を冷やす。切り傷の時は冷やさないけれど、捻挫の時は冷やすんだよね。はい、氷を乗せます。あまり冷たすぎたら言ってね。
S:冷やすのはどうしてなんですか?
T:どうしてだと思う?
S:う~ん、どうしてだろう。でも今までも捻挫したり、ぶつけたりしたときは冷やしてました。
T:なるほど、それは正しい手当ができたね。冷やすのも出血を止める方法の1つなんだよ。ということは、冷やすと血液の流れは、どうなるってことかな。
S:止まる?
T:そう、完全に止まってしまうわけではないけれど、血管が縮んで血液の流れがゆっくりになるんだよ。ほら、サウナに入った後に冷たい水に入るよね。サウナで暑くなると血管が広がって、血液の流れが激しくなるけれど、その後冷たい水に入ると血管が縮んで血液の流れをゆっくりにしてくれる仕組みになってるんだよ。
S:そうか、だからサウナの後水に入るのか。おかのした!