うんこは何でできている?
小学校低学年の子どもたちは、うんこが大好きです。
精神分析の祖であるフロイトによれば、うんこは母親へのプレゼントだとか。
でもその割には、大人を含めてうんこについての誤解が蔓延しているように思います。
このほけんだよりを職員室で配布した時、職員室中の教員が「え~っ、うんこって食べ物のかすでできているんじゃないんだ。知らなかった!!」と感想を漏らしたくらい、大人ですら勘違いしているようです。
子どもたちも同じです。いわゆる既成概念として、うんこは食べ物の未消化部分でできていると思っています。
その既成概念を崩す・・・「からだの学習」で教材を選択する際の視点の一つです。
うんこの成分についてのデータは、幅があります。水分は65~80%、食べ物の残りも5~10%くらいです。
つまり、同じバナナうんこでも、そのときの体調や個人によって差が出る、ということなのでしょう。ここでは数字は取り上げず、たべものののこりより水分が圧倒的に多いことを理解させることを目的にします。
ちなみにたべもののかす、という表現は「?」だったので、たべものののこり、と表現しました。
おなかの中にはたくさんの細菌もいて、消化吸収に役立っていることも一緒に伝えましょう。
教材の作り方
四つ切りの画用紙 白は1枚、水色、茶色は横長に半分にしたもの、さらに肌色は横長に半分にしたものをさらに半分にします。画用紙によって多少大きさが違うので、半分に折った白の画用紙の間に、他のものが収まるように調整してください。
白の画用紙を半分に折り、中央にうんこの形をペンで書き、ペンの線の内側を切り抜きます。これが台紙になります。
肌色の画用紙の端を少しでこぼこに切り、水色の画用紙の端とのりで接着します。
台紙の間に貼り合わせた画用紙を置き、水色と肌色のバランスを見て、切り抜いたうんこの中に収まるように文字を書き込みます。終わったら、台紙の端に合わせ、水色と肌色の画用紙の端を切り落としましょう。
水色と肌色の画用紙の上になるよう、茶色の画用紙を置きます。白の画用紙は、下の部分があいたままなので、そこは白の画用紙かコピー用紙などを使って貼り合わせ、中の色画用紙が落ちてこないようにします。
茶色の画用紙を右に引くと、中から水色と肌色の画用紙と文字が出てきます。引き出しやすいように画用紙の端を処理してもいいでしょう。また、水色と肌色の画用紙も少し動かすと、水分のおおい「びちゃびちゃうんこ」水分のすくない「コロコロうんこ」の状態を示すこともできます。