小学校5年 男の子の性教育(初経指導裏バージョン)
以前、「一般社団法人“人間と性”教育研究協議会山形サークル」で授業作りをした「初経指導」(小学校5年生女子用)をUPしました。
その時、「男の子に対する性の学習が少なすぎる」という意見がそもそもあったのに加え、「初経指導の間、男子はすることないでしょ」という意見が加わり、「それならいっそのこと初経指導の裏バージョンで、男子に対する性の学習の授業を作ろう」ということになりました。
裏バージョンなので、養護教員がするのではなく、できたら男性担任(女性でもいいですが)が実施できるような内容で構成しました。実際に何人かの男性担任が指導してくれましたが、「資料やデータがきちんとしているので教えやすい」「内容が難しくなかったので、安心してできた」といった意見だったそうです。
約1年かけて、性教協山形サークルメンバーの話し合いと学習を土台に、2名の女性小学校養護教諭と1名の男性会員(子どもの養護の現場勤務経験あり)が授業作りをしました。
今年11月19日に開催した「第12回 公開講座」で模擬授業として発表し、参加者の皆さんからは、とても活発に意見を頂き、さらに内容を深めることができましたので、その資料を公開することにしました。
従って、これはミルミルの実践という訳ではありませんので、ご了解ください。
最初に、公開講座で行われた意見交換から、いくつかの論点をご紹介しますので、これらを踏まえた上で皆さんがどのような実践を行うかを選択していただければと思います。
内容の関係で、やたらと「男子」とか「女子」とか使っていますが、ご容赦くださいませ。
1,「正しい知識」というより、「科学的な知識」を提供する。
生理学的なデータは、日進月歩。「科学的な」データは、新しい結論が出たら修正することができる。
(う~ん、学校でのフッ素洗口を推進する皆さんに聞かせたい一言!!)
だから「正しい」というよりは「科学的な」知識を提供しよう。
2,一緒にする授業、別々にする授業
それぞれにメリットとデメリットがあることが、参加者の議論や体験から明確になりました。
一緒にするメリット・・・相互理解が進む、パートナーシップを育むことができる
デメリット・・・年齢的な特徴もあり、本音で話せない場合もある、一緒は恥ずかしいという声も
別々にするメリット・・・同性同士の気安さから、本音が言える、聞きたいことが聞ける
デメリット・・・異性のからだについて理解できないため、相互にサポートしたり思いやったりす
ることができにくい
それぞれの特徴を考え合わせ、子どもたちの実態や5年生までの性の学習の履修状況、指導のねらいなどを考慮して、どのような方法が良いかを選択する必要があります。
では、ここからは指導案、授業記録、使用したPP、保護者用プリントを紹介します。
「使ってみたい」という方は、ご自身や子どもたちの状況に合わせ、修正等していただいて構いませんので、どうぞお使いください。
その際は、表バージョン「初経指導」もどうぞ。
指導用パワーポイントHP用 PP
このプリントと一緒に、相談機関の連絡先をいくつか載せたものも配布します。