からだはあなたの境界線

2024年9月13日
カテゴリ:その他

しばらく前から「近年の社会状況に合わせた性の学習になるようなほけんだよりが作りたい」と考えていました。
さんざん試行錯誤しましたが、まずは「同意」について、中学生用に、基本的考え方をまとめてみました。
中学生の経験差、興味関心の差を考え、挨拶を例にとって、会話形式を使用しました。

私たち日本人は、挨拶の際にハグなどの身体接触をあまり行いません。
触れあうのはせいぜい握手くらいでしょうか。

さらに「言葉にしなくてもなんとなく」や「その場の雰囲気を読んで」といった「無言の合意」を要求されることが多く、改めて「合意をとる」と言われると、なんだか難しい、面倒、と感じてしまうかもしれません。

でも、そもそもからだはその人のプライバシーの最たるもの。
からだの表面は、自分と外界の境界線でもあります。
その境界線にふれるのですから、原則として「同意」は必要なのです。
嫌がる相手のからだに無理矢理触ったら、いじめや場合によっては性被害に繋がる可能性もあるのです。
教室で生徒同士でプロレス遊びをするときも、「プロレスやろうぜ」「うん、やろう」という「同意」は必要なのです。

詳しい内容は、「参考資料」に載せておきました。
また、今回は「命(いのち)の安全教育」にも使用できるよう「指導資料」はつけてありません。

このほけんだよりを作りながら
「保健室で子どもたちのからだに触るときも、ちゃんと同意をとってからにしないと・・・」と改めて考えてしまいました。

「熱がありそうね。おでこ触ってもいい?」ですね。