むし歯予防より脳の発達阻害の防止(NTPレビュー)
「フッ素がIQに影響を与える」の記事に書きましたが、その後も新たな情報が入ってきて、いよいよ放置できない問題になったため、改めてNTPレポートとカリフォルニア州での裁判について、詳細と資料をお届けします。
忙しいとは思いますが、ぜひ最後まで読んで、お近くの仲間にどんどん情報を広げてください。
今年8月にアメリカの「国家毒性学プログラム」からフッ素に関するレビューが出ました。
「国家毒性学プログラム」は、アメリカの国家機関で、身の回りにある様々な物質の毒性を調べる、省庁間横断の組織です。従って、ここから出されたレビューは、アメリカの公式見解と言えます。
この組織が「人におけるフッ素暴露とIQ等(IQや認知機能、あるいはADHDなどの神経発達)の関係を評価するため」「世界中の多数の研究報告をまとめてシステマティック・レビュー(体系的評価)」を作成したのです。
システマティック・レビューというのは、単なる論文や個別の実験結果ではありません。世界中のフッ素とIQ等に関する論文の、まず実験方法が正確かどうかを確認し、正確だった論文をさらに結論の導き方が正しいかどうかを確認してさらにふるいにかけ・・・といった具合に何段階もの審査や査読を通って出されたものを言います。それだけ信頼性が高いのです。
対象となった子どもたちは、フッ素入りの水道水を飲んだり、妊娠中にフッ素入り水道水を飲んだ母親から生まれた子どもたちです。たくさんの論文の中から厳選された論文によると、フッ素をたくさん取り込めば取り込むほど、IQが低くなったり、発達障害が増えたのです。
例えば、母親の尿中フッ素濃度が1ppm増加すると、生まれた子どものIQが4.49ポイント下がるとし、母親が1日に摂取するフッ素量が1mg多くなると、生まれた子どものIQは3.36ポイント下がるという結果が出ています。
これらの論文は、あくまで正確にフッ素の摂取量が把握できる飲料水や尿中のフッ素量を測定していて、歯みがき剤に含まれるフッ素量は排除しています。日本のように、歯みがき剤でもフッ素、お茶や海草でもフッ素をとっている場合は、どんな影響が出るのだろうと本当に心配になります。
そもそも単体の「フッ素 F」そのものが毒性のある物質です。その化合物である有機フッ素化合物であるPFASや無機フッ素化合物であるNaF(フッ化ナトリウム)に毒性があっても当然でしょう。
さらにこのNTPレビューを裏付ける裁判の判決も出ています。
裁判はアメリカカリフォルニア州のお母さんたちが7年前に起こしたものです。カリフォルニア州では飲料水にフッ素が入れられていますが、その有害性について長年裁判が続いてきました。
その判決が、今年9月に出されました。それは・・・
「米国で現在『最適』とみなされているレベルである1リットル当たり0.7ミリグラムの水道水のフッ素化は、子どものIQを低下させる不当なリスクを生じさせる」というものであり、さらに「EPA(アメリカ環境保護庁)は規制対応に取り組まなければならないほどのリスクがある」と断定したのです。
8月に出されたNTPレビュー、その1カ月間後に出されたカリフォルニア州の判決・・・つまり、今まで水道水にフッ素を入れ、フッ素化を推進してきたアメリカが、「フッ素は脳や神経細胞の発達を阻害する」という正式な結論を出した!!ということになります。
100歩譲ってもしフッ素にむし歯予防効果がある(実際には効果はありません。データはHP「フッ素・子どもと未来」をどうぞ)としても、そのために脳や神経細胞の発達が阻害されるとしたら、どちらをとるかと聞かれれば当然
「120%脳を守るでしょ!!」
ですよね。
もう効果がどうこうとか、安全性がどうこうなどを議論している場合ではないのです。
特にフッ素は、飲料水で摂取するよりも、フッ素洗口や塗布、歯みがき剤の使用などの方が血液中のフッ素濃度を何倍にもしてしまうことがわかっていますから、アメリカの子どもたち以上の影響が出ている可能性だって完全に排除はできないのです。
さらに問題なのは、NTPレビューでは「どのくらいなら脳や神経細胞の発達に影響がないのか」という量が明示されていないことです。つまり、今のところ子どもたちの脳や神経細胞の発達を保障するには、可能な限りフッ素の摂取量を少なくする以外方法はありません。フッ素洗口をしている場合ではないのです。
みなさん、ぜひこの情報を広げてください。
教職員組合や養護教員仲間と一緒に、フッ素洗口導入阻止・中止運動を推進しましょう。
そうしないと、あなたの目の前の子どもたちの健康と未来は、守られていかないのです。
NTPレビュー 日本語に翻訳しました NTPレビュー 日本語
上記の翻訳が「難しい」という方はこちらをどうぞ NTP 解説