小学校中学年 一生の間にすること
このショート指導の出典は、アシェットコレクションジャパンが出版した「アーサーが教える体のふしぎ」です。簡単に言うと、人体模型を発売した「アーサー君」の付録のからだのしくみを子ども向けに説明する本、です。アーサー君は、このHPにも何度か出てきているので、すでにご存じですよね。
その本のNo.7,ページ数ではP66~67にある内容を使いました。
「からだの学習」では、クイズを使うのは、子どもたちが答えを予想できるような知識や経験を持っていて、論理的に答えを導き出せるような内容に限定しています。
根拠なく答えを予想してしまうと、「当たった!」「間違った!」という結果だけに注目してしまい、なぜそうななのかをあまり気にしなくなるからです。
今回は、この原則を無視した内容です。
ねらいは、論理的に考えることではなく、「へえ~そうなんだ。〇〇だなあ」と自由に「感じてもらう」こと。
問題は6問あります。
6問の答えを知った後に、子どもたちにできるだけたくさん感想を聞いてみてください。
「うんこがすごい量でびっくりした」
「寝てる時間が長すぎて、もったいない」
「たくさん食べているのに、その食べものはどこにいったんだろう」
など、からだや生活に対して「感じたこと」を持ってもらえれば、大成功!!
もちろん、その感想に対して補足説明が必要な場合は、適宜補足してください。
時間との相談で、1問ずつ感想を聞いてもいいと思います。
T:今日は、みなさんに75歳の自分になってもらおうかな。
S:え~っ、まだ9(10)歳だよ。
T:でもあと66(65)年経ったら、75歳になるよね。その時のみんなが、75年間でどんなことをしてきたのかを、今日はクイズにしてみました。では、早速第1問。生まれてから75歳まで、みんなが歩く距離は、おおよそどのくらいでしょうか。ア、日本列島の1往復分 イ、日本列島の2.5往復分 ウ、日本列島の3.5往復分 さてどれでしょうか。(ア、イ、ウのそれぞれに手を上げて確認)
では、正解は(〇を貼る)ウでした。おおよその距離だからね。
T:では、第2問(・・・・という方法で第6問まで続ける。教材も②~⑥まで順に提示)
第1問 生まれてから75歳までに歩く距離はおおよそどのくらい?
ア、日本列島の1往復分 イ、日本列島の2.5往復分 ウ、日本列島の3.5往復分
第2問 生まれてから75歳までに、どのくらい眠るでしょうか?(教材②)
ア、12年間 イ、22年間 ウ、32年間
第3問 (生まれてから75歳までに)食事やおやつで食べる量はどのくらい?(教材③)
ア、ザトウクジラ1頭分 イ、ティラノサウルス1匹分 ウ、象1頭分
(ザトウクジラ1頭 27トン ティラノサウルス1匹 8トン 象1頭 6トン)
第4問 (生まれてから75歳までに)流す汗の量はどのくらい?(教材④)
ア、 コンクリートミキサー車 イ、大型トラック ウ、タンクローリー
(コンクリートミキサー車 9KL 大型トラック 0.4KL タンクローリー 20KL)
第4問と第5問は、それぞれの車に積載される量で考えてください。コンクリートミキサー車ならコンクリートを積む部分、大型トラックは荷台、タンクローリーはタンク部分に積める量、ということです
第5問 (生まれてから75歳までに)うんこはどのくらいの量になるかな?(教材⑤)
ア、 コンクリートミキサー車 イ、大型トラック ウ、タンクローリー
第6問 おしっこはどのくらいの量になるかな?(教材⑥)
ア、お風呂10杯分 イ、お風呂100杯分 ウ、お風呂500杯分
T:どうでしたか?75歳までいろいろなことをしていましたが、どんなふうに感じましたか?
(時間の許す限り子どもたちの感想を聞いてみましょう。その感想が共有されることも意味があります。)
答えは 第1問はウ 第2問はイ 第3問はア 第4問はウ 第5問はア 第6問はウ です。
教材①
教材②
教材③
教材④
教材⑤
教材⑥