フッ素の致死量

2025年6月15日
カテゴリ:その他

フッ素の致死量は、とある悲しい事件を元に引き出されました。
出典は「薬の副作用年鑑」 D.M.N.G.Dukes著 です。

生後27ヶ月(2歳3ヶ月)の男児が、母親が使用していた1錠中0.5mgのフッ素の錠剤を飲みこみ、病院に連れて行かれました。胃洗浄で4錠のみ取り出すことができましたが、飲みこんだ錠剤の量は限定されていませんが、100錠入りのほとんどが残っている薬瓶から、最大96錠を飲んだ可能性がありました。

4錠を取り出した後、病院からは「もう危険はない」と言われ、意識不明のまま男児は帰宅させられました。その後、3時間半で呼吸困難が始まり、至急入院しましたが、5日後に死亡しました。

この男児は、なくなる前の15か月間、同じフッ素の錠剤を毎日1錠飲んでいたそうですから、体内にフッ素が蓄積されていて、それがこの事故にどのように関連したかは明確になっていません。
しかし、3才の子どもの心理を考えると、普段飲んでいるからこそ、安易に多量服用してしまった可能性は否定できません。

これらの事例から、出典の「薬の副作用年鑑」では、最小致死量は体重1kgにつき4mgとされています。(亡くなった子どもの体重を15kgと想定した場合)

では、エフコートを全量飲んだ場合、どのくらいのフッ素を摂取することになるのでしょうか。

エフコートはフッ素濃度が225pmの上、1本が250mしかありません。従って、万が一全部を飲んでしまったとしても、致死量に達する可能性は大きくありません。
しかし、学校や保育施設で使用している毎日法は、濃度が450ppmとエフコートの2倍であり、そのほとんどが500ml容器入りですので、万が一全量を飲んでしまえば、体重15kgの子どもであれば、3~4人がなくなってしまう可能性があります。
体重30kgの小学校低学年であれば、2人分です。

さらに週1回法の900ppm500mlであれば、体重15kgの幼児なら7人分、体重30kgの小学校低学年なら、3~4人分の最小致死量に当たります。
つまり、500mlの3分の1か4分の1を飲んでしまうと、小学校低学年児童1人分の最小致死量になってしまうのです。

学校や保育施設でフッ素洗口が行われている場合、その保管はほとんどが「鍵のかかる場所」で行われています。しかも養護教員や管理職などが、その管理に当たっている場合が多いでしょう。

しかし、もし週1回法や毎日法の500ml洗口液が家庭などに置かれていたら、最初に紹介した悲しい事故のように、普段使用している洗口液であればこそ、用心することなく、あるいは間違って子どもが飲んでしまう可能性を「ゼロ」にしてしまうことは不可能なことに思えます。
因みにエフコートには、「フルーツ味」がついていました。

誰かが犠牲にならない限り、フッ素を使った無謀な行為は、なくならないのでしょうか。
最悪誰かが犠牲になっても、「家庭の管理が悪い」で、片付けてしまうつもりなのでしょうか。

そもそも「致死量」があり、それを超える量を含んだ薬剤を、学校や家庭に置くこと自体が間違いです。

そして、犠牲者を出すわけにはいかないのです。