法然院、安楽寺、霊鑑寺、大豊神社

2019年3月13日
カテゴリ:その他

京都は毎年秋と春に、多くのお寺で「特別拝観」が行われます。
春の特別拝観は、もちろん多くのお寺で見事な桜が見られますが、桜以外にも実は椿が見事なんです。その中でも法然院、安楽寺、霊鑑寺は、椿の季節に特別拝観できるお寺です。

法然院

法然院の山門を入ると、道の両側に白砂で盛り上げた白砂壇があり、季節毎に様々な模様が書かれています。

 

さらにこのお寺で有名なのは、本堂の須弥壇の散華です。黒々と光る木の上に色とりどりの椿の花が散らしてあり、とっても素敵ですが、残念ながら撮影禁止!でしたので、写真はありません。

庭には紅白の椿が並んで立っていて、木の下に花が散っているのも素敵です。庭は、あちこちにいろんな種類の椿が咲いていて、たっぷり楽しめます。
お寺の中には、無料のお茶が置いてあり、ゆっくり座ってお茶を飲むこともできます。

 

安楽寺

お寺に入ると、30分おきに本堂でお寺の由来などを、お坊さんが説明してくださいます。ミルミルが持っているガイドブックには、このお寺は5月のサツキのシーズンに特別拝観がある、と書いてあったのですが、4月上旬でも拝観することができました。
後鳥羽上皇の時代、上皇の寵姫松虫と鈴虫がこの寺で出家したのに怒り、寺の僧住蓮と安楽を死罪にしその師匠法然を島送りにしてしまったのだそうです。なんと乱暴な・・・。
その他にも鹿ヶ谷カボチャの中風まじないとか、皮膚病よけの「くさの地蔵」とか、ちょっと意外な御利益もあるそうです。
ここも椿が咲いていました。

 
もう一つおすすめなのは、御朱印帳。表紙に鈴虫と松虫のイラストが描いてあり、ちょっと今風ではありますが、きれいな手帳でした。早速購入して、友人のお土産にしました。
訪れる人も少なく、静かにお庭を見ることができます。

霊鑑寺

別名「谷の御所」または「椿の寺」。
今回の椿巡りで一番楽しみにしていたところですが、期待通りでした。

入り口の階段を上った先の玄関は、こんな感じです。

早速の椿のお出迎え・・・といった所でしょうか。
霊鑑寺は門跡、つまり皇室のお寺です。5人の皇女が尼になっているため、お寺の中にはその皇女達のお人形やカルタなども展示されていました。

でもやっぱりメインは椿

すごいでしょ? 木にも椿、地面にも椿、とにかく庭は椿だらけです。その種類の多さもすごかったのですが、何より1本の木の大きいことにびっくり!です。
庭のあちこちに説明をしてくれるボランティアの方もいて、説明を聞きながら庭や寺内をめぐることができます。
とにかく、椿をたっぷりと堪能できるお寺でした。
また、ここの御朱印帳も椿の絵や写真がたっぷりで、見事です。お値段はちょっとお高めでしたが。

大豊神社

今回の椿の寺巡りは、銀閣寺前からスタートしました。哲学の道を辿りながら、その道すがらに法然院、安楽寺、霊鑑寺と並び、そこからまた少し歩いたところに大豊神社があります。
そういえば、以前勤務した学校に「大豊小学校」という所があったっけ。なんだか懐かしいな。
大豊神社には、大黒様が祭ってあるため、「狛犬」ならぬ「狛ネズミ」がいます。
その「狛ネズミ」も、この季節は椿でおめかししていました。
薬祖「少名彦命(すくなひこなのみこと)」も祭られています。この神様は、一寸法師のモデルになった神様ですよね。小さいから、粟の穂にはじき飛ばされて常世の国に帰っていったとか。粟に飛ばされるって、どんな軽さなんでしょうね。ほんと、神話って空想の楽しい世界です。
境内にいた元気のよいお姉さんが売っていた「桜せんべい」を買ってきました。
この季節のお土産にはもってこいです。