歯垢のできるしくみ
2019年3月19日
カテゴリ:その他
対象は小学校高学年以上です。
表現のしかたや用語を変更すれば、中学生でも十分可能です。
さて、歯と歯ぐきに関する知識について、以前から疑問に思っ
ていることがあります。
歯に関する指導は、ずうっと昔から保健教育の一環として、繰
り返し指導が行われてきました。
しかしその内容と言えば、ミュータンス菌を凶悪なイラストで
表現したり、甘いものを悪役に仕立てたり、歯垢や酸を「うん
こ」「おしっこ」といった非衛生的な言葉で言い換えたり・・・・。
長年継続してきた指導であるが故に、こういった内容を、疑い
もなく指導してきたような気がします。
しかしそれは、科学的に正しいのでしょうか。悪いのは本当にミュータンス菌や糖分なのでしょうか。
そこで、もう一度、指導内容を見なおしてみませんか?
ミュータンス菌は、むし歯を作るために口の中にいるのではなく、消化吸収のためにいる菌です。
化学反応の過程で酸ができるものの、だからこそ私たちの口には、だ液という中和作用のある物質があり、少しだけ溶けた歯も、修復してくれる自然の働きがあるのです。
そんなからだの素晴らしさを基本に、歯科検診の事前学習を行ってみましょう。
参考資料 授業書的発想による保健指導の教材づくり(保健指導実践講座10)
数見 隆生著 (ぎょうせい)
38ページ 「ミュータンスと虫歯」より
教材の作り方
②汚れのついた三角コーナー
6月の少し気温が高くなり始める頃に三角コーナーの底についた汚れを使用します。