健康な白い歯・・・ん?
昔「芸能人は歯が命」という、CMのキャッチコピーがありま
した。今は芸能人だけでなくスポーツ選手などのみなさんも、多くの方がホワイトニング等を使用しているのか、真っ白な歯をしています。
「でもねえ、歯は白くないんだよ」と言うと、子どもたちは「えっ、うそ~!!」と言います。「私はうそは言わないよ」なんて返事をしてから、つい長々と説明を・・・。
また、こんなこともありました。「うちのおじいちゃんの歯って、黄色なの。なんだか汚いよね。」とつぶやく言葉を耳にし、「ちょっと待った!黄色いのは汚いわけじゃなくて・・・」とまたまた長々の説明。いっそのこと、ほけんだよりにしてみました。
人間の歯は2層構造になっていて、上に被さっているエナメル質は半透明ですが、光を反射して歯全体を白っぽく(あくまで“ぽく”です)見せています。そのエナメル質が年齢とともに薄くなると、下の象牙質のクリーム色が透けて見えるようになり、クリーム色が強くなります。つまり、お年寄りの歯がクリーム色っぽいのは、自然の変化なのです。
子どもたちのまわりには、人間本来のからだの仕組みや様子について、誤解を招きやすい物もたくさんあります。本来のからだはどうなっているのか、きちんと伝えた上で、子どもたちが生き方を選択できるようにしてあげたいものです。
教材の作り方
必要なもの 炭酸飲料のペットボトル 底から7~8センチ 2つ
白いビニール(袋でも可) それより色味の薄いビニール(袋でも可)
紙粘土(写真のものは、最初から黄色のもの)
作り方 ①ペットボトルを7~8センチの高さに切る。
②ペットボトルに紙粘土を入れて、型を取る。ただし、きっちりと型を取る必要は
ありません。ペットボトルの中に、ゆとりをもって紙粘土が入るようにつくりま
す。
③ペットボトルの内側に、ビニールを貼ります。
④紙粘土に、ビニールを貼ったペットボトルを被せると、できあがり。
ペットボトルの中に貼るビニールの色合いによって、いろいろな見え方を提示できますので、たくさん作って見せてもいいと思います。