災害関連死で女性が多いのは?
今日は応援メッセージはお休みです。
能登半島地震の被害状況を見てみると、3,11の東日本大震災とは違っている点がいくつかあります。
3,11では津波被害が大きく、地震そのものによる家屋倒壊はそう多くなかったこと、原発事故により、家屋等に被害がなくても避難しなければいけなくなったことなどは、今回の能登半島地震ではみられませんでした。
そういう点で、能登半島地震と同じような被害が出ているのは、熊本地震ではないでしょうか。
熊本地震で特に大きな注目を集め、災害時の問題点としてあげられたのは、「災害関連死」でした。
車の中で長期間にわたって避難生活を送った人が、エコノミー症候群による様々な病変で死亡したり、日々の疲労の蓄積で、心疾患や脳疾患で亡くなったりしています。
その死者数を比較すると、男性より女性の数が多い、という報道を見ました。その原因は、女性のほうが家族や周囲の人の世話に追われ、自分のことを後回しにしてしまう傾向があるから、というのです。
なるほど、確かにその傾向はあるかもしれません。
養護教員の皆さんは、その大部分が女性です。
もちろん、男性なら問題ない、という意味ではありませんよ。
ご自身のこと、後回しになっていませんか?
子どもたちや家族のことを優先し、多少の体調不良は我慢していませんか?
本当は張り詰めた気分で過ごして疲れているのに、それに気がつかないままになっていませんか?
「被災者としてのジレンマ」の記事にも書きましたが、いつもは100くらいの最高血圧が150になっていることを知って、はじめて自分の疲労に気がついた・・・ということになっていませんか?
もし保健室に血圧計があったら、ぜひ測定してみてください。
なければ、お近くに保健師さんやお医者さんが医療用具を設置しているところで、一度測定してみてください。
脈拍はどうですか?
以前と比べて、「ちょっとからだの調子が違うかな?」ということはありませんか?
まずは、ご自分のからだがどうなっているのか、知るところから始めましょう。
すぐに環境が良くなることはないかもしれませんが、自覚があるのとないのとでは大きな違いがあるでしょう。
保健室で皆さんを待っている子どもたちのために、家族のために、そして皆さん自身のために・・・。